お知らせ&コラム|函館の学習塾『ティーワイゼミ』

お知らせ

『頭の中だけで考える』には限界がある。

私は、生徒が問題を解いている際『頭の中だけで考えるな。考えていることをノートに書きなさい。』と指導しています。そうすると、すぐに実践する生徒もいれば、どうすれば良いか分からず実践できない生徒もいます。多分実践出来ない生徒は『頭の中で考えることとノート上で考えることの違いが分からない』『頭の中でイメージしたことをどのようにノートに書けば良いか分からない』『そもそも考えていないから書けない』などの理由により実践しないのだろうと思うのですが、実は、この『ノートに書く』という作業こそが、『学力向上』には不可欠なものなのです。

例えば『5×6は?』という答えはノートに書く事をしなくても『30』と答えることが出来ますが『263×345は』という答えを出すためには、大半の人はノートに筆算をして答えます。それは何故でしょう。それは『計算作業工程が5×6より圧倒的に多いので、整理する必要がある』からなのです。もちろん、訓練次第で263×345も暗算で解くことが出来る様になりますが、それが出来なくても、ノートに書いて整理しながら計算作業をすれば、答えに辿り着けるのです。

このように自分自身の頭の中で解決できない事は『ノートに書いて整理すること』で答えに辿り着けるという訳です。要は、ノートが『頭の中のイメージを具現化』することで、より明確に整理することが出来るから、そこから答えに直結する道を見つけ出すことが出来るということになります。そしてこれは、個々の能力の差を詰めることが出来る最良の方法なのです。『ノートが脳内の代わりをしてくれる』のですから。

もし、ノートに頭の中で考えていることをどう書いたら良いか分からない人は、『文章でも表でもグラフでも絵でも何でもいいし、上手くても下手でもいいから、とにかくノートに事から始めて下さい。』それを見たときに、さらに見やすく整理すれば良いのですから。これを続けることで、次第にノートに書かなくてもある程度の問題なら、まるでノートに書いたように頭の中で整理が出来て、答えを導き出すための『道』がハッキリと見えるようになりますから。

私が生徒達に対し、瞬時に分からない問題を教えることが出来るのは、学生時代にこのことを徹底して勉強していたことにより、今はそのようなことをしなくても、解法が瞬時に見えるからなのです。

何事もいきなり出来るようになるわけではない。必ずそこには『段階』が存在し、その段階をクリアしていくことで、人はスキルアップしていくのです。

いきなり、上級者が行っている勉強法をしても効果はありませんし、その様々なことを習得する為に費やす時間には『個人差』が生じますが、焦ることなく、一歩一歩地道に歩むことでスキルは確実にアップします。

その為に一番必要なのが『頭の中の具現化』なのです。

これは、勉強だけではなく、社会に出てから仕事をする際にも非常に役に立ちます。

そして最後に、そのノートは最初はグチャグチャでも構わない。自分だけが理解できる書き方でも構わない。とにかく出来るだけスピーディーに書く。そして、脳内で思い浮かんだものを恥ずかしがらずに書くこと。それが必ず『正解への道』を示してくれることを信じること。以上を念頭に置いてチャレンジして下さい。

 

 

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